清雲寺(せいうんじ)は御本尊(ごほんぞん)に阿弥陀如来(あみだにょらい)をお迎えし、慶長15年(1610年)に清雲上人(せいうんしょうにん)により建立され、当時は「芳池院(ほうちいん)」という寺院名でした。 そして康空澤存(こうくうたくぞん)上人により、文化13年(1816年)に荒廃した本堂と庫裡(くり)を修繕した際、寺院名を清雲寺と改めました。
第二次世界大戦の名古屋大空襲による戦災で本堂・庫裡を焼失しましたが、御本尊の阿弥陀如来像と当時の過去帳は守られました。
戦後の区画整理により、昭和27年(1952年)墓地を名古屋市千種区の平和公園に移転しました。
清雲寺年間行事
3月 春分の日に近い日曜日 | 春のお墓参り 日程は年によって前後します |
3月 22日(日にち固定) | 永代祠堂法要 春の彼岸施餓鬼 |
7月 1日から31日 | 新盆のお参り 8月のお盆の時期にご都合が悪い方等を対象にしたお参りです。事前申込みのみとなっておりますのでご注意下さい。 |
7月中旬の土曜日と日曜日(計2日間) | 平和公園にてお墓経 午前8時~午前11時半まで |
8月 21日(日にち固定) | 盆施餓鬼 午後1時~ |
9月 秋分の日 | 清雲寺縁日 |
予約制随時法要
水子供養・人形供養・動物供養・地鎮祭・御祈祷 等(詳しくは各種法要ページをご覧ください) |
寶珠地蔵尊(ほうじゅじぞうぞん)
由来が不明だったお地蔵様
清雲寺境内にお祀りしておりますお地蔵様は戦火による文献焼失により、長らく由来等が不明でありましたが、今日の調査により、六地蔵の中の一つ「寶珠地蔵尊」であることが判明しました。
このお地蔵様は、一般的な立像ではなく座像であり、且つ「三界萬霊(さんがいばんれい)」の慰霊碑の上に鎮座されており、珍しい形像となっております。
三界萬霊碑とは特定の故人ではなく、有縁無縁分け隔てなく全ての精霊(しょうれい)を供養をする碑です。特に寶珠地蔵尊と共にあることから、水子供養・動物供養・餓鬼供養の為に建立された物となります。
このお地蔵様の慈悲功徳を賜り、清雲寺では水子供養・動物供養・人形供養を承る運びとなりました。予約制となりますので、ご希望の方はお問い合わせの上、お参り下さい。
寶珠地蔵尊とは
「寶珠地蔵尊」は主に「餓鬼道(がきどう)」に救いをもたらすお地蔵様です。「餓鬼」は飲食物を手にしても、口に入れた瞬間食べ物が燃えてしまったり煮えたぎってしまい、決して飢えが満たされる事が無く苦しみ続けるのです。
そんな餓鬼に取り憑かれると、人は欲望に駆られ、我を失い悪行に走ってしまうと言われます。
お地蔵様が持たれている寶珠は願いを叶える力があるとされ、その力を用いて欲望の苦しみから解き放ち、餓鬼道に救いをもたらすのです。
願いをかなえる力 ~ご利益・功徳(くどく)~
一、捨欲成就(しゃよくじょうじゅ)
一つの欲望を捨てる事により、一つの願いを叶えるご利益
一、水子供養・動物供養
仏の教えを知る前、または教えが伝わりずらい、水子や動物の精霊に対しても救いをもたらす功徳
一、餓鬼供養餓鬼
そのものを救うことにより、周りに蔓延(はびこ)る苦しみの連鎖を断つ功徳